漢方薬も薬ですから、もちろん副作用もあります。
先日、相談の方から
病院で漢方薬を飲んでいると言ったら
「甘草が入っているのでやめて下さい」
と言われたそうです。
もちろん甘草は、偽アルドステロン症という副作用が起こる事があります。
だから、甘草が入っていると全て危ないという事なのでしょうか?
今まで飲んでいて大丈夫だったのに
“飲まないで”
はおかしな指導だなと思いました
甘草は、調整所薬と言われていて
何種類か入っている生薬を調整する働きがあり、漢方薬に入っているものが多いです。
漢方薬の中には
◯◯長寿丸
というネーミングのものがあります。
これは、老化によって落ちてくる
「腎臓」を補って
老化を緩やかにする事を目的とした漢方薬です。
漢方で
腎臓は、生命力を宿す場所という捉え方をしています
これらの漢方薬は、長く飲んでいくタイプです
補腎をすると
骨粗鬆症、腰痛の予防
認知症の予防
ホルモン分泌の改善
頻尿の改善
などなどたくさん…
老化によって起きてくるいろいろな症状を緩和する働きが期待出来ます。
漢方薬も薬だから長く飲まない
と考えると
これらの知恵を使わない事になります
長く飲める漢方薬を賢く使って
元気に長生きするのが
これから求められるのでは…?
と思うこの頃です
石川珠美のとちの木薬局