ホルモン剤を使っても卵が育たない?妊活で知っておきたい「受容体(レセプター)」の働き
今日もご訪問ありがとうございます。
不妊カウンセラーの石川珠美です。
ここまで、
「卵が育たない」
ということについて、
・FSHが高い
・AMHが低い
・卵巣機能が低下している
というお話をしてきました。
今回は、もう一つ私が妊活相談で大切にしている、
「ホルモンを受け取る側の力」
についてお話ししたいと思います。
ホルモンは「出せば働く」というわけではありません
女性ホルモンなどのホルモンは、血液を通って体のさまざまな場所に運ばれます。
そして、ホルモンの作用を受ける細胞には、ホルモンを認識するための「受容体(レセプター)」があります。
イメージすると、
ホルモン=鍵
レセプター=鍵穴
のようなものです。
鍵があっても、鍵穴がうまく働かなければ、十分に作用を伝えられません。
もちろん、実際の体の仕組みはもっと複雑ですが、
「ホルモンが出ているか」だけではなく、「そのホルモンを受け取る側がどういう状態なのか」
という視点も大切なのです。
ホルモン剤を使っているのに、なかなか卵が育たない
不妊治療では、卵胞を育てるためにホルモン剤はよく使われます。
ところが、
「ホルモン剤で刺激しているのに、思ったように卵が育たない」
という方もいらっしゃいます。
もちろん、卵巣の状態や年齢など、さまざまな要因があります。
でも、私はこうしたケースに出会ったとき、
「ホルモンを増やすことだけでなく、その指令を受け取る側の状態も考えてみたらどうだろう?」
という視点を持つようにしています。
子宮や卵巣にある受容体(レセプター)、つまり「受け取り側」の状態にも目を向けてみる。
ホルモンが十分に届いていても、その刺激に対する細胞側の反応が十分でなければ、期待したような反応が得られない可能性があります。
そこで私は、「ホルモンを増やす」ということだけではなく、ホルモンを受け取る側の状態を整えることも大切なのではないかと考えています。
何をお勧めしているのか?は、この紙面上では書けないのですが、実際に取り入れていただいた方を見ていると、すぐに結果が出るというよりも、2~3か月ほど経ってから、卵胞の育ち方などに変化を感じるケースがあります。
もちろん、すべての方に同じ変化が起こるわけではありませんし、年齢や卵巣の状態などによっても違います。
これは、単純に「ホルモンが足りないから補えばいい」という考え方とは少し違います。
「卵が育たない」を、卵巣だけの問題にしない
ここまで、「卵が育たない」ということについて、
FSH、AMH、卵巣機能、そしてホルモンを受け取る側の状態という視点からお話ししてきました。
卵が育たないとき、
「卵巣の機能が低下しているから仕方がない」
と考えてしまうこともあると思います。
でも、私は妊活相談では、検査結果だけを見るのではなく、
「今の体の状態で、まだ整えていけるところはないだろうか?」
という視点を大切にしています。
できることを一つずつ考えていく。
それが、漢方で妊活をサポートするときの大切な考え方だと思っています。
次回からは、また次の段階である
「排卵しない」
という問題について、漢方ではどのように考えていくのかをお話ししていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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