不妊と喫煙の関係とは?
喫煙が必ずしも不妊になるというわけではありませんが、
「不妊改善にいいこと」ではなく、
「百害あって一利なし」です。
タバコは常習性があり、喫煙者はなかなかやめにくいものですが、
妊娠を本気で希望しているのであれば、禁煙する努力をしましょう。
もし妊娠できたとしても、妊婦や出産後の授乳を考え
今からやめておいた方が賢明です。
不妊と喫煙の関係に関しては、女性だけでなく男性の不妊にも
影響があります。
女性の喫煙が不妊に影響すること
女性の喫煙は、血流を悪くして
子宮内膜に着床する確率が下がります。
また、卵管での卵子をとらえる能力が低下するとともに、
卵巣の排卵機能の低下にもつながり、
卵管障害による不妊症に影響すると考えられています。
さらに、体外受精の際も喫煙していない女性に比べ、
受精率が20%から50%も低くなっています。
男性の喫煙が不妊に影響すること
男性の喫煙が不妊に影響することとしては、
タバコを吸わない人に比べて精子の数を10%~17%減少させ、
精子の活動能力を低下させるため、到達率が低くなります。
また、「頭がない」などの精子の奇形の量を増加させ、
これも不妊症の原因のひとつになります。
家族の喫煙が不妊に影響すること
本人たちがタバコを吸わなくても、
家族や身近な人が喫煙することによって
影響が出るケースもあります。
喫煙者のそばで吐いた煙に含まれる有害物質が、
悪影響を及ぼす結果も報告されています。
この他、喫煙は不妊だけでなく、染色体異常や
卵子の発育異常にも影響し、せっかく妊娠しても
流産や低体重児となる可能性もあります。