不妊と体重の関係とは?
意外と知られていませんが、妊娠しやすい体重というのがあります。
妊娠をしたいと考えている方は、自分の身長に合った体重に近づき、
キープすることが必要です。
これは、女性だけに限らず男性も、太り過ぎ・痩せすぎは、
卵子や精子の機能に影響を及ぼす可能性があります。
しかし、ダイエットなどによる急激な体重の減少は排卵障害の
原因になります。
最近では、不妊治療の一つに体重管理を行う病院もあるようです。
妊娠するための理想的な体脂肪率
妊娠するための理想的な数値は、体脂肪率で見ていきます。
一般的にいわれるBMI数値です。
これは、体重÷身長÷身長で計算します。
この計算で理想の数値は22%ですが、最も妊娠しやすい体脂肪率は
20~25%という結果になっています。
太り過ぎによる不妊
BMI数値が30%以上になると、急に妊娠率が下がり始め、
35%を超えると更に低下し、40%を超えると妊娠はかなり困難になると
いわれています。
これは、太り過ぎになるとインシュリンが分泌される為に、
排卵不順や無排卵を引き起こしたり、子宮内膜が薄くなったり
しやすくなるからです。
また体重が増加し過ぎた方は、ホルモンの減少によって、
多嚢胞性卵巣症候群を発症しやすくなり、これが不妊症の原因の一つにも
なってしまうのです。
痩せ過ぎによる不妊
不妊症の患者の1割の方は、痩せ過ぎが原因といわれています。
BMI数値が17%を下回ると妊娠率が下がり始め、13%で更に低下し、
10%以下では妊娠が非常に困難になります。
17%以下の方は月経が止まる可能性もあり、それが不妊の直接的な
原因となります。